筑波学院大学で行われた第2回全国高等学校情報教育研究会に参加してきました。
自宅の最寄り駅からつくばエクスプレスまで出てつくば駅へ。つくばエクスプレスは本当に「エクスプレス」という感じですね。線路が直線的で快速だとかなりスピードが出ています。
駅前から会場の筑波学院大学まで学生さんが誘導の看板を持って立っていました。お疲れ様です。駅近くに国産ロケットを展示してある公園があり、科学の都市という印象が強まりました。
私が小学生の時に「つくば科学万博」があり、とても行きたかったけど雑誌の記事で我慢していた記憶があります。(20世紀少年みたいですね)
会場について受付を済ませ(閉会後の懇親会までフル参加でした)、10時からの開会行事を待ちました。
開会式のあと、文部科学省初等中等教育局視学官 永井克昇先生の基調講演でした。
永井先生の講演はいつもエネルギッシュで、この春に改訂された新学習指導要領の情報科を中心としたお話でした。
特筆すべき点として、PCを利用した要約筆記で講演内容をプロジェクタに映し出していた点がありました。私は手話を学んだ経験があるので、全国ろうあ者大会などで講演の要約筆記は見たことがありましたが、障害者・健常者含めて情報の伝達のため、内容の理解のための要約筆記は新しいアイディアだと思いました。要約筆記や同時通訳ではどうしても誤って変換・翻訳してしまうことがあるのですが、今回は教育用語や教科「情報」の用語などが大変そうでした。
学食は非常に混雑していたのでパンなどで昼食を済ませ、午後からの分科会に参加。
分科会では以下のセッションを聞きました。
1-1 「専門学科「情報科」と専門教科「情報」」 滑川敬章(千葉県立柏の葉高等学校)・須田雅紀(千葉県立柏の葉高等学校)
柏の葉高等学校の滑川先生が千葉県内での初めての情報専門学科「情報理数科」の取り組みを紹介するプレゼン。柏の葉高校に関するプレゼンは今までに何度か聞いたことがありましたが、応援する意味で今回も聞かせていただきました。手探りで今までいろいろな取り組みを頑張っている印象です。
1-2 「柏の葉高等学校「情報理数科」生徒発表」 滑川敬章(千葉県立柏の葉高等学校)・須田雅紀(千葉県立柏の葉高等学校)
柏の葉高校の情報理数科の生徒が、これまでに学んできたことを振り返り生徒の視点で専門学科で情報を学ぶことについて発表する内容でした。情報理数科の一期生ということで様々な場所でプレゼンしたのだと思いますが、30分のプレゼンを持たせる技術というのはかなりのものだと思いました。
3-3 「平成25年度に向けて高校情報教育の検討 〜コンピュータ教育から情報デザインへ〜」 磯崎喜則(私立日本学園中学校・高等学校)
この分科会会場では連続して情報デザイン関連の発表が行われました。そのため途中からこの会場に移ってきた人間には「スパゲッティカンチレバー」など、その場ではわからない単語もありました。
情報デザインというよりマンダラートや635法(これは初めて知りました)などを使った情報整理・発想法を中心トピックとした発表だったと思います。
発表の話すスピード、スライドを進めるテンポ(ワイヤレスマウスを使っていたと思います)などとても聞きやすいプレゼンでした。
5-4 「新学習指導要領における情報教育〜中学校との接続〜」 鹿野利春(石川県立金沢二水高等学校)
情報と中学の技術の新旧学習指導要領を読み込んで、そこから浮かび上がってくるものに注目するといった内容でした。新学習指導要領が施行された場合、中学は段階ではなく一斉施行なのですぐにでも新学習指導要領で学んだ中学生が高校に上がってきてその準備をすぐにでも始めなければいけないと思いました。
自分の場合はまずは現行学習指導要領下での指導力向上が目下の課題ですが。
ポスターセッションや企業展示を見ると土産で荷物が重くなってしまいます。
今度からは郵便局のエクスパック500を持って行こうと思います。
閉会行事の後、駅前の西武に移動してドイツレストランで懇親会でした。
東京農工大学の辰己先生と少しお話することが出来ました。
あとは自分の県の先輩方にだんだん面識が出てきたことを実感しました。
埼玉県の情報科教員で同期採用の方と少しだけ会話させていただいたのですが申し訳ないことにご所属など失念してしまいました。
そのうち発表などでもっと他とのつながりを増やしたいと思います。
今年も大きな収穫のあった研究会でした。