石川県金沢市の金沢工業大学で行われた第3回全国高等学校情報教育研究会に参加してきた。
東京都市大学で行われた第1回、筑波学院大学で行われた第2回大会に続いての参加である。
第3回全国高等学校情報教育研究会
http://www.zenkojoken.jp/?page_id=83
第3回で関東を離れ石川県に。また開催日程も移動などを考慮したためか、1日目の午後から2日目のお昼までという日程となった。
私はANAの航空券+宿泊のパッケージを利用して、当日の朝にのんびりと移動。
のつもりだったのだが、小松空港から会場へのアクセスをあまり考えずに飛行機を取ったので、空港についてからがギリギリ続きの行動になってしまった。
小松空港から金沢駅への特急バスに乗り、降りた時点で大会の貸切バス出発5分前であった。ギリギリで乗り込み、同じ県の教員や面識のある方と一緒になりホッとした。
バスに乗ってから羽田空港で買っておいた昼食を食べたのだった。空港ではカツサンドを買ってしまうことが多い。
会場である金沢工業大学に着き、受付を済ませて開会式が行われる大講義室へ。
ここでTwitter実況をしたり、感想を記録したりしようと、前日(泥縄です)に購入したノートPCを取り出し、ぶっつけ本番でWiMAXでのネット接続を試みる。
文部科学省・永井視学官の基調講演が始まってもまだ接続に成功しない。
結局はWiMAXの設定ツールの使い方が間違っていることに気づき、講演の始めの方で接続に成功。
Twitterでtsudaるまねごとをしながら、手持ちの資料とスライドが違う部分や永井視学官の言葉をPCにメモる。
講演メモ
最初の方に、三段跳びになぞらえてホップ、ステップ、ジャンプのうち
- 現行課程をホップ
- 新課程をステップではなくジャンプ
と飛躍させたい考えがあった。しかし未履修問題などから共通教科「情報」を必履修にとどめることにパワーを取られたこともあり、
- 現行課程(ホップ)
- 新課程(ステップ)
- 次の新課程(ジャンプ)
と発展させていく考えに改めたとのこと。
何度も強調されていたのは
- 指先のスキルが情報活用能力ではない
- 情報活用能力は読み・書き・計算に並ぶ4番目の基礎力
というメッセージだった。
また学習指導要領に関する論点として、
- 「社会と情報」「情報の科学」→「両科目を開設して生徒が主体的に選択できるようにすることが望まれる」
- 「各科目は、原則として、同一年次で履修させること」
に込められた思いを述べられていました。
前者では「望まれる」ということで、結果的に学校が一つの科目に定めてしまっても問題ないが、生徒のことを考え、生徒が必要であると思う科目を履修できる教育課程も模索してほしいとの思いがある。
後者では「原則としてなので分割履修も仕方がないが、時間割の1コマの数合わせに情報を使わせるな」というメッセージが込められていること、などが述べられていた。
いつもながらの情報教育への熱い思いが詰まった講演内容でした。